2018年の世界半導体製造装置(新品)販売額として、前年比10.8%増の627億米ドルが見込まれている。SEMIが2018年年央における半導体製造装置市場の予測を発表した。
SEMIは2018年7月9日(米国時間)、2018年年央における世界半導体製造装置市場の予測を発表した。2018年の半導体製造装置(新品)販売額として627億米ドルを見込む。前年実績に比べて10.8%の増加となり、これまでの記録を上回る。2019年も需要は好調に推移するとみられ、市場規模は7.7%増の676億米ドルと予測した。
2018年の製造装置市場を地域別に予測した。韓国は前年に続いて首位をキープする。中国は2位に躍進し、台湾は順位を落とし3位となる見通しだ。地域別の成長率を見ると、中国市場が前年比43.5%増となるなど、地域別で最も高い伸長率が見込まれている。次いで伸び率が大きいのは日本市場の32.1%増。東南アジアを中心としたその他地域は19.3%増、欧州市場は11.6%増、北米が3.8%増、韓国は0.1%増と予測した。台湾は地域別で唯一マイナス成長とみられている。
SEMIによれば、中国における製造装置の販売額は、2019年に46.6%増加して173億米ドル規模となる見込みだ。これにより、地域別市場規模では2019年に中国が首位になると予想した。2位は韓国の163億米ドル、3位は台湾の123億米ドルとなる見通しである。
なお、2018年の装置カテゴリー別市場規模は、ウエハープロセス処理装置が11.7%増の508億米ドル、その他の前工程装置(ファブ設備装置、ウエハー製造装置、マスク/レチクル製造装置)が12.3%増の28億米ドル、組み立ておよび、パッケージング装置が8.0%増の42億米ドル、テスト装置が3.5%増の49億米ドルと予測した。
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