アンリツとSamsung、「5G NR IODT」に成功 : Exynos Modem 5100の接続品質を確認
アンリツは2018年10月、Samsung Electronicsと共同で、アンリツ製ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A」とRF測定/プロトコル試験ソフトウェアを使用し、Samsungが開発中の5G NR(New Radio)対応通信モデムの5G NRフルスタックIODT(Interoperability Development Testing:相互運用性の開発テスト)に成功したと発表した。
アンリツは2018年10月、Samsung Electronicsと共同で、アンリツ製ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A」とRF測定/プロトコル試験ソフトウェアを使用し、Samsungが開発中の5G NR(New Radio)対応通信モデムの5G NRフルスタックIODT(Interoperability Development Testing:相互運用性の開発テスト)に成功したと発表した。
Samsungの通信モデムは「Exynos Modem 5100」で、基地局との接続検証を行う段階にあるという。今回のIODTの成功により、同モデムチップの接続品質が確認されたという。
IODTに用いられたMT8000Aは、5G NRのプロトコル試験とRF測定を実施できるラジオコミュニケーションテストステーション。
ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A」
アンリツでは「MT8000Aを導入することにより、モデムメーカーと端末メーカー双方の開発チームが連携して、最先端の5Gと4Gの試験を単一ソリューションで利用可能となり、5G/4G市場への製品投入をタイムリーに行える」としている。
5G NRの標準化が完了
NTTドコモや三菱電機、パナソニックなどを含む51社は2018年6月14日、3GPP Plenary会合において、5G(第5世代移動通信)の無線方式である「5G NR(New Radio)」の標準仕様の策定が、「3GPP Release 15」として完了したと発表した。
第5世代移動通信(5G)市場の幕開けとこれからの道のり
第5世代移動通信(5G)の本格導入に向けて動きが加速し、まさに5Gの幕開けを迎えつつある。5Gの現状と、5Gがこれからどのように活用されていくのかを考えていきたい。
近づく本格展開、新しいエコシステムを生み出す5G
2017年12月は、5G(第5世代移動通信)システムの標準化に向けた重要な節目となった。5G New Radio(5G NR)規格の「Release 15」の前半が3GPPによって批准されたからだ。2018年6月には、5G NR Release 15の後半の批准という次の節目が早くも迫っている。
オンガラスアンテナで5G通信、高速走行中に8Gbps達成
AGCとNTTドコモ、エリクソン・ジャパンは、新開発のオンガラスアンテナを装着した車両が時速100kmで走行している時に、5G(第5世代移動通信)システムを用いて、最大8Gビット/秒の高速通信が行えることを確認した。
アンテナ指向性の測定を100倍高速化、5G開発に貢献
アンリツと京都大学の研究グループは、5G(第5世代移動通信)で利用可能な、マルチキャリア変調信号を用いた広帯域アンテナ近傍界高速測定システムを共同開発した。
2018年にもサービス開始、5G開発を加速するAT&T
5G(第5世代移動通信)の導入は2018年後半から段階的に進むとみられているが、そのためには多面的で準備を整える必要があるようだ。AT&Tのラボチームを率いるマネジャーが、米国テキサス州オースティンで、5G実現に向けた挑戦について語った。
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