ディスコ、長野・茅野工場内に新棟を建設:2020年12月竣工、約175億円を投資
ディスコは、長野県茅野市にある長野事業所・茅野工場内に免震構造の新棟を建設することを決めた。投資総額は約175億円を予定する。
長野事業所・茅野工場のイメージ 出典:ディスコ
ディスコは2019年4月、長野県茅野市にある長野事業所・茅野工場内に免震構造の新棟を建設することを決めたと発表した。2019年7月に着工し、竣工は2020年12月の予定。
5G(第5世代移動通信)システムやIoT(モノのインターネット)機器、自動運転車などの登場および、遠隔医療技術の進展などから、ICや電子部品の需要拡大が予想されている。同社は、シリコンウエハーの切断や研磨を行う装置および精密加工に必要なツール群などを提供する。新棟建設はこれらの生産能力を拡大し、安定供給の体制を整えるのが狙い。
現在は、広島県の呉工場と桑畑工場で精密加工装置と精密加工ツールの大半を生産している。桑畑工場では建屋の増築などにより生産能力を増強している。両工場とも免震構造であるが、自然災害なども考慮しリスク分散を図るため、茅野工場内に新棟の建設を決めた。
新たに建設する茅野工場B棟(仮称)は、建屋が免震構造の10階建て、延べ床面積は約13万2000m2である。投資総額は約175億円を見込む。
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