旭化成エレクトロニクスは、「TECHNO-FRONTIER 2019(テクノフロンティア)」(2019年4月17〜19日、千葉・幕張メッセ)で、2極着磁磁石の横に置く「Off Axis配置」でも誤差±0.1度の高精度を実現した磁気式回転角度センサー「AK7454」や、AR/VRのコントローラーに活用できる3D磁気センサー「AK09940」などを展示した。
旭化成エレクトロニクスは、「TECHNO-FRONTIER 2019(テクノフロンティア)」(2019年4月17〜19日、千葉・幕張メッセ)で、2極着磁磁石の横に置く「Off Axis配置」でも誤差±0.1度の高精度を実現した磁気式回転角度センサー「AK7454」や、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)のコントローラーに活用できる3D磁気センサー「AK09940」などを展示した。
AK7454は、14ビットの分解能を持つホール素子内蔵回転角度センサー。軸ずれ耐性の高い横磁場検出方式をとっており、2極着磁磁石と組み合わせることで、非接触回転エンコーダーを簡単に構成できる。
最大の特長は、高度な補正機能だ。1周で最低16点の測定データによる補正が可能で、角度誤差の補正パラメータを内蔵EEPROMに書き込むことで、独自のアルゴリズムによりOff Axis配置でも角度誤差±0.1度という高精度な角度検出を実現している。
これまで難しかった磁気式でのOff Axis配置を可能にしたことで、搭載機器の小型化につながるうえ、光学式エンコーダーに比べて油汚れや粉じんなどの耐環境性能も高いことから、より幅広い用途での利用が可能になった。
同社の説明担当者は、「軸貫通型が可能になったことによって、ロボットのアームなどにも対応できる。搭載機器の設計の自由度を高められるだろう」と説明している。AK7454は既にサンプル出荷を始めており、2019年10月から量産を行う予定だ。
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