NXP SemiconductorsとVolkswagen(フォルクスワーゲン)は、超広帯域無線(UWB:Ultra-Wideband)技術とそのシステム応用について、これからの可能性を共有し、実用化に向けて協力していくことで合意した。
NXP SemiconductorsとVolkswagen(フォルクスワーゲン)は2019年8月、超広帯域無線(UWB:Ultra-Wideband)技術とそのシステム応用について、これからの可能性を共有し、実用化に向けて協力していくことで合意したと発表した。VolkswagenはUWB搭載のコンセプトカーを用い、盗難防止機能などの事例を具体的に紹介している。
UWBは、500MHzから数ギガヘルツの周波数帯域を使用し、400〜500Mビット/秒の高速通信が可能な無線通信方式である。送信出力が制限されており、主に半径10m以内の近距離用途で用いられる。位置検出用途では誤差が数センチ以下とその精度も高い。
NXP Semiconductorsは、BoschやSamsung Electronicsらと「FiRaコンソーシアム」を設立し、UWB技術の強化や標準化、新たな用途開発などに取り組んでいる。その中で注目する応用市場の1つが、UWB技術を使ったキーホルダー。住宅や事務所、クルマ向けなどでの利用を想定している。
クルマへのUWB応用として、「自動トレーラーヒッチ作動」や「車内同乗者検知」「自動バレーパーキング」「ハンズフリーパーキング」「パーキングロットアクセス」「ドライブスルー決済」などを挙げる。
Volkswagenでは、UWB技術を用いた盗難防止機能を、2019年の量産車モデルに搭載する予定である。また、Volkswagenのコンセプトカーでは、高精度センサーや人工知能(AI)技術と組み合わせ「ジェスチャ認識によるドア開閉」の実演デモなども行っているという。
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