中国のコンシューマーエレクトロニクス市場では例年、第3四半期(7〜9月期)に業績がピークに達する。市場では、ここ半年間にわたり低迷が続いていたが、大手スマートフォンメーカー各社は、5G(第5世代移動通信)対応機種を投入することにより、消費者の興味を復活させていきたい考えだ。
中国のコンシューマーエレクトロニクス市場では例年、第3四半期(7〜9月期)に業績がピークに達する。市場では、ここ半年間にわたり低迷が続いていたが、大手スマートフォンメーカー各社は、5G(第5世代移動通信)対応機種を投入することにより、消費者の興味を復活させていきたい考えだ。HuaweiやSamsung Electronics(以下、Samsung)などが2019年8月中に、5G対応の新型スマートフォンを発表する予定であることから、民生機器市場のサプライチェーン全体において、在庫が最大規模に増加していくとみられる。
それと同時に、中国のスマートフォン業界チェーンは、さまざまな外部要因による影響を受け、自己制御性を徐々に高めつつある。Huaweiが最近、独自OS「HarmonyOS」を発表したこともあり、2019年第3四半期に、引き続き市場の注目を集めていくだろう。
5Gスマートフォンの主要ブランドの発表は、今後も続くとみられる。
China Telecomtsuによると、中国の2019年7月におけるスマートフォン出荷台数は、前年比7.5%減となる3420万台だったという。同月に発表された新型モデルの数は、全36種類で、これは前年比44.6%減となる。
Samsungの5G対応スマートフォン「Galaxy S10 5G」は2019年4月初頭に、韓国において主導権を握った。報道によるとGalaxy S10 5Gは、発売後わずか80日間で合計販売台数が100万台を上回ったという。Samsungは、「Galaxy S10 5Gは、フランスやドイツ、イタリア、スペイン、スイス、英国などでも販売する予定で、主に現地の大手通信事業者と協業していく考えだ」と述べている。
Samsungは2019年8月、米国ニューヨークで「Galaxy Note」シリーズの最新モデルとなる「Galaxy Note 10」「Galaxy Note 10+」を発表。9月に発売されたばかりのこれら2機種は、韓国ではどちらも5G対応のみで、他国ではGalaxy Note 10+が5G対応となっている。
さらにSamsungは、「Galaxy A90 5G(開発コード名:Samsung R Series)」も発表した。ミッドレンジの5Gスマートフォンだ。Qualcommのモバイルプラットフォーム「Snapdragon 855」や、Samsungの「Exynos 9820」プロセッサなどを搭載する他、3台のリアカメラを備え、フルスクリーンを搭載するという。
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