前回に続き、「第5世代(5G)移動通信システム」の内容を紹介するシリーズ。今回は、4G(第4世代)から5Gへの移行シナリオについて説明する。
電子情報技術産業協会(JEITA)が発行した「2019年度版 実装技術ロードマップ」に関する完成報告会(2019年6月4日に東京で開催)と同ロードマップの概要をシリーズでご報告している。今回はその第22回である。
本シリーズの第15回から、ロードマップ本体の第2章第5節に当たる「新技術・新材料・新市場」の概要を紹介している。「2.5 新技術・新材料・新市場」には、「2.5.1 サーマルマネジメント(熱管理)」と「2.5.2 マイクロLED」、それから「2.5.3 5G移動通信システム」の3つ項目がある。前々回から、「2.5.3 5G移動通信システム」の概要と、第2章第2節第1項の「2.2.1 情報通信概要」の中で5G移動通信システムに関する部分を紹介している。今回は、「2.5.3 5G移動通信システム」の概要をご説明する。
国内における第5世代(5G)移動通信システムの商用サービスは、2020年に開始される予定だ。2015年に要素技術の研究開発が始まり、2017年には実証実験が始まって数多くの実績を積み重ねてきた。2019年4月10日には本シリーズの前回で説明したように、基地局の周波数割り当てが決定した。サービスの開始時期をNTTドコモは2020年春、KDDI/沖縄セルラー電話は2020年3月、ソフトバンクは2020年3月ごろ、楽天モバイルは2020年6月と表明している。
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