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リコー電子デバイス、環境センサーボードを発売IoTエッジ端末として利用可能

リコー電子デバイスは、IoTエッジ端末として利用可能な環境センサーボード「RIOT-001」の販売を始めた。太陽光で発電した電力を用いて、温度や湿度、気圧などの情報を収集し、無線でスマートフォンなどにデータを送信することができる。

» 2020年01月27日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

太陽光で発電した電力を二次電池に充電

RIOT-001の外観

 リコー電子デバイスは2020年1月、IoTエッジ端末として利用可能な環境センサーボード「RIOT-001」の販売を始めた。太陽光で発電した電力を用いて、温度や湿度、気圧、照度などの情報を収集し、スマートフォンやタブレット端末にデータを無線で送信することができる。

 RIOT-001の外形寸法は25×25mm。ボード上にはエナジーハーベスト用の降圧DC-DCコンバーターIC「R1800」シリーズや、自己消費電流が300nAと小さい同期整流型昇降圧DC-DCコンバーターIC「RP604」シリーズ、バッテリーモニター機能を備えた低ノイズLDOレギュレーターIC「RP124」シリーズの他、MCUやBLE(Bluetooth Low Energy)無線モジュール、各種センサーおよび、二次電池などが実装されている。

上がRIOT-001の回路構成図、下は主なICの実装位置

 R1800は、太陽光で発電した電力を二次電池に充電する機能を持つ。最大電力点を制御することができ、使用する太陽電池の特性に合わせて、発電量が最大となる電圧に設定することができる。また、逆流防止回路を内蔵することで、充電ロスを軽減できるという。自己消費電流は144nAである。

 RP604は、MCUやBLE無線モジュール、センサーなどを動作させるための昇降圧DC-DCコンバーターIC。動作電圧範囲が1.8〜5.5Vと広く、二次電池の電力を有効に活用することができる。

 RP124は、実装の占有面積が小さく、少ない消費電力で二次電池の電圧をモニターすることが可能である。

 ボード上には、ニチコン製の小型リチウムイオン二次電池「SLBシリーズ」も搭載されている。参考値だがフル充電していれば、RIOT-001を約20時間稼働し続けることが可能だという。

 これとは別に、RIOT-001専用のコイン電池ボード「RIOT-C01」も用意した。このボードには「CR2032」が搭載されている。参考値だがRIOT-001に取り付けると、5秒間隔でBLE通信を行った場合に、約1年半稼働できるという。

RIOT-C01の外観

 サンプル価格(税別)は、RIOT-001が1万9800円、RIOT-C01が4980円である。

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