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» 2020年06月10日 10時30分 公開

入出力デバイスの進化がヒトに優しいインタフェースを実現福田昭のデバイス通信(249) 2019年度版実装技術ロードマップ(57)(2/2 ページ)

[福田昭,EE Times Japan]
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ToFセンサー、タッチパネル、車載用HMIデバイスに注目

 「4.5 入出力デバイス」が取り上げる入出力デバイスは主に3つ。1つは「ToF(Time of Flight)デバイス」である。周囲の物体までの距離をリアルタイムで認識するデバイスで、ゲーム機器の入力手法に「人物の動き(ジェスチャー)」という選択肢を与えることに大きく貢献した。

 もう1つは「タッチパネル」である。タッチパネルは従来組み込み機器などの入力デバイス(タッチ入力)および出力デバイス(ディスプレイ)として使われてきた。ただしその入力機能は押しボタンの代替に近く、高機能とは呼びづらいものだった。

 タッチパネルに変革をもたらしたのはスマートフォン、具体的には「iPhone」だろう。2点以上のタッチ(マルチタッチ)に対応することで画面の縮小や拡大だけでなく、指先をスライドさせることで画面を前後に送ったり、画面を上下左右にスクロールしたりといった操作を可能にした。

 最後は「車載用HMI(Human Machine Inteface:ヒューマン・マシン・インタフェース)デバイス」である。かつては運転者がクルマに意志を伝えるツール(入力デバイス)は、ステアリング(ハンドルの舵角)、アクセル(加速)、ブレーキ(制動)、クラッチ(駆動系の分離)、シフトレバー(変速と後進)の5つだった。その後、自動変速機(オートマチック・トランスミッション)の登場と普及によってクラッチが無くなり、入力デバイスは4つに減少した。

 次の大きな変化は、1990年代に普及を始めたカーナビゲーション・システムがもたらした。7型の液晶タッチパネルが新たな車載HMIとして加わり、運転者に利便性と苦痛(入力作業)をもたらした。

 そして現在は、先進運転支援システム(ADAS)の導入と自動運転システム(ADS)の開発が、運転者の操作を複雑にする方向と簡素にする方向の両方に働いている。運転者の操作を複雑にせずに、機能を追加することが求められる。

第4章第5節「4.5 入出力デバイス」の目次詳細。ロードマップ本文から筆者が書き出したもの(クリックで拡大)

次回に続く

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