同時に、5G/6Gや量子コンピューティング、サイバーセキュリティ、CASE(Connected、Autonomous、Shared&Services、Electric)などのメガトレンドにも言及し、「これらのテクノロジーは全て関連性があり、非常に複雑になってきている。さらに、デザインサイクルの加速や生産性の向上など、企業はさまざまな形のイノベーションが必要となっており、キーサイトは多くのオポチュニティがある」と説明。そして、日本において特に注目するメガトレンドとしてCASE、6G、量子コンピューティングについて同社の取り組みを紹介した。
キーサイトは、5G商用化に向け初期の段階から業界団体に参加し、仕様策定のサポートなども実施。他社に先駆けエンドツーエンドのソリューションを提供できる存在になっているがChie氏は、「6Gにおいても同じことを進めている」と説明。同社は6Gフラグシッププログラムに参加しているほか、6G実現に向けたテストベッドも既に構築し、世界各地のラボの研究に用いられているという。また、ハードウェアのソリューションだけでなく、EDA(Electronic Design Automation)ツールを有していることも特長として挙げている。
量子コンピューティングに関しては、2016年にSignadyne、2020年には米国マサチューセッツ工科大学(MIT)内で量子コンピューティング研究に関するソフトウェアプラットフォームを手掛けるLabberを買収し量子制御技術の専門知識とアプリケーションの見識を得たことや、MITの量子エンジニアリングセンターとの戦略的パートナーシップを開始したこと。そして米国立標準技術研究所(NIST)を中心としたQED-C(Quantum Economic Development Consortium/量子に関する経済開発コンソーシアム)に参画したことなど、先進的な取り組みを続けていることを挙げた。
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