トレックス、Cirel Systems製品を世界市場で販売:代理店販売契約を締結
トレックス・セミコンダクターとインドCirel Systemsは、Cirel製ミックスドシグナルIC製品を、トレックスが世界市場で販売することに合意した。
トレックス・セミコンダクターとインドCirel Systemsは2020年11月、Cirel製ミックスドシグナルIC製品を、トレックスが世界市場で販売することに合意したと発表した。
トレックスとCirelは2019年10月に、技術協力と製品開発強化のため、資本提携することで基本合意していた。今回の販売提携は、相互ビジネスの拡大と製品ポートフォリオを強化するのが狙いである。
Cirel製電源管理用ICの応用イメージ
Cirelはミックスドシグナル技術に特化した会社で、I2Cとバッテリー残量ゲージを集積した低電力の「バッテリー管理IC」や、電力管理とセンサーコントローラの機能を統合したスタイラスペン向けICなどを提供している。ただ、広範な販売網は構築していなかった。
一方、トレックスは小型で低消費電力のアナログ電源ICを中心とする専業メーカー。今回の販売代理店契約により、ミックスドシグナルICを新た追加し、製品ポートフォリオを強化する。
CirelのCEOを務めるSumeet Mathur氏は、「緊密な協力により、両社はより効率的にサービスを顧客に提供できるようになると確信している」とコメントした。トレックスの芝宮孝司社長も、「ミックスドシグナルIC製品を追加し製品ポートフォリオを強化することで、省スペースと高精度の消費電力および、電力シーケンスの制御を求める顧客に付加価値ソリューションを提供できるようになる」とコメントした。
- 全固体電池向けに特化した充電用ICを開発
トレックス・セミコンダクターは2020年10月30日、全固体電池など定電圧(CV)充電対応電池に特化した充電用レギュレーターIC「XC6240」と電池電圧監視IC「XC6140」の2製品を発売した。
- 消費電流200nA、出力電圧が切り替えられる小型DCDC
トレックス・セミコンダクターは2020年1月15日、超低消費電力で最大出力電流150mAの降圧同期整流DC-DCコンバーター「XC9276シリーズ」を発売したと発表した。従来の低消費電力品よりも自己消費電流を60%抑えた上、動作モードに応じて動作電圧を切り替える昨今のマイコン(MCU)などに対応する出力電圧切り替え機能を備えた。
- 負電圧出力対応のコイル一体型DC-DCコンバーター
トレックス・セミコンダクターは2019年11月21日、コイル一体型DC-DCコンバーターとして、負電圧出力タイプの新製品「XCL303/XCL304シリーズ」の量産を開始したと発表した。負電圧出力が必要で、電源ICの小型化要求が強い高速光通信モジュールなどの用途に向ける。
- 車体制御用レギュレーターの一掃を狙う超小型DC-DC
トレックス・セミコンダクターは2019年11月1日、車載ICの品質規格である「AEC-Q100」に準拠した最大入力電圧36Vの同期整流降圧DC-DCコンバーターとして「世界最小」(同社)をうたう「XD9267/XD9268シリーズ」を発表した。主に車体制御システムなど従来電源ICとしてレギュレーターを使用していた用途に向けて提案を行う。
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