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Qualcomm、CPUの新興企業NUVIAを14億ドルで買収Appleの元幹部らが創設

Qualcommは2021年1月13日(米国時間)、同社の子会社であるQualcomm Technologiesが、CPUの設計を手掛けるNUVIAを14億米ドルで買収することで合意したと発表した。今後、各規制当局の承認取得の手続きを進める。

» 2021年01月14日 10時45分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

 Qualcommは2021年1月13日(米国時間)、同社の子会社であるQualcomm Technologiesが、CPUの設計を手掛けるNUVIAを14億米ドルで買収することで合意したと発表した。今後、各規制当局の承認取得の手続きを進める。

 NUVIAはシリコンバレーに拠点を置くスタートアップだ。2020年9月には、シリーズBの投資ラウンドで2億4000万米ドルを獲得したことを発表している。NUVIAの共同創設者でCEOのGerard Williams氏はAppleのシニアディレクターやCPUの主任設計者を務めた人物でもある。同じく共同創設者でシリコンエンジニアリングのシニアバイスプレジデント(SVP)であるManu Gulati氏はGoogleのSoC設計者、共同創設者でシステムエンジニアリングのSVPを務めるJohn Bruno氏もGoogleのシステム設計者だった。今回の買収に伴い、上記3人の幹部と従業員はQualcommに入社する。

 QualcommはNUVIAのCPU技術を、QualcommのSoC(System on Chip)「Snapdragon」に統合し、5G(第5世代移動通信)向け製品の性能および電力効率の向上を図るとしている。Qualcommはプレスリリースで、「Qualcomm Technologiesの、既に実績を持つモバイル向けGPU、AI(人工知能)エンジン、DSP、マルチメディア向けアクセラレーターといった製品にNUVIAのCPUが加わることで、Snapdragonのプラットフォームをさらに拡充できる。Snapdragonは、将来のコネクテッドコンピューティングにとって、ますます適したプラットフォームとなるだろう」と述べている。

 NUVIAのCPUは、Qualcomm Technologiesブランドの製品ポートフォリオに統合され、スマートフォンをはじめ、ノートPCや自動車のコックピットなどにも採用されていくとみられる。

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