この年末年始は、例年の帰省を取りやめて“ステイホーム”を強いられたこともあり、有意義に休みを過ごすために、NHKの過去の番組をネット経由で見られる「NHKオンデマンド」に思い切って加入しました。
この記事は、2021年1月28日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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この年末年始は、例年の帰省を取りやめて“ステイホーム”を強いられたこともあり、有意義に休みを過ごすために、NHKの過去の番組をネット経由で見られる「NHKオンデマンド」に思い切って加入しました。
もう十数年前に放送された古い大河ドラマを一気見したいということが加入の主な目的だったのですが、改めて「電子立国 日本の自叙伝」を見直してみたいということも加入を決めた1つの要因でした。
ご存じの方が多いでしょうが「電子立国 日本の自叙伝」は1991年にNHKスペシャルとして放送されたドキュメンタリー番組の名作です。1991年当時、世界シェアの過半を握り全盛期を迎えていた日本の半導体業界がどのように、先行していた米国を追い着き、追い越していったかに焦点を当てつつ、半導体産業の歴史を振り返るというものです。
私がこの番組を初めて見たのは、記者として半導体業界を担当し始めた2000年代半ば。先輩記者から半導体業界について学ぶにはこの番組をみるべきと助言され、ビデオテープを借りて見たのです。当時、難しくて、取っ付きにくいだけだった半導体が、この番組を見たことで半導体が分かった気になり、そして、半導体という夢のある産業の担当記者として頑張っていこうと決意するきっかけを与えてくれました。
ただ、それ以来、見直す機会になかなか恵まれず、すっかり番組の存在自体も忘れてしまっていたのですが、昨秋から若手の社員に半導体業界のレクチャーをすることになって、ふと、この番組の存在を思い出しました。ただ、いかんせん30年も前の番組であり、私自身も内容をはっきり覚えていないので、もう一度見直してから、後輩に勧めてあげようと思っていたのです。
そんな意気込みでNHKオンデマンドに加入したわけですが結局、年末年始は大河ドラマの視聴に忙しく……。先々週末にようやく重い腰を上げて見始めたわけですが、少しは知識が身についたからか、想像を大きく上回って面白く、全6回のシリーズをほぼ休みなく一気見しました。
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