Bluetooth SIGは2021年4月14日、オンライン記者説明会を開催し、Bluetoothの市場動向などを説明した。Bluetooth SIGのマーケットデベロップメント シニア・ディレクターを務めるCuck Sabin氏によれば、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、Bluetooth市場の成長は1年遅れになったものの、2021年から出荷数の増加は回復する」という。
Bluetooth SIGは2021年4月14日、オンライン記者説明会を開催し、Bluetoothの市場動向などを説明した。Bluetooth SIGのマーケットデベロップメント シニア・ディレクターを務めるChuck Sabin氏によれば、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、Bluetooth市場の成長は1年遅れになったものの、2021年から出荷数の増加は回復する」という。
Bluetooth市場は2021〜2025年まで、年平均成長率10%で成長する見込みだ。COVID-19の影響でスマートフォンと自動車分野は成長が鈍化したものの、リモートワークや、人々が健康により気を遣うようになったことから、スマートホームやウェアラブル機器では好調だったとSabin氏は述べる。さらに、今後長期的な成長が予測される分野としては、資産追跡や商用施設での照明を挙げた。
ABI Researchの調査によると、Bluetoothデバイスの年間総出荷台数は、2025年には64億個に達する見込みだという。2019年や2020年はそれぞれ40億個だった。特徴的なのは、スマートフォンやタブレット、PCなどのプラットフォーム機器に向けたBluetoothデバイスの出荷数はほぼ飽和していて増加が見られないのに対し、周辺機器では右肩上がりという点だ。「2025年には、年間出荷台数の7割が周辺機器向けになるとみている」(Sabin氏)
Bluetoothのバージョン別では、Bluetooth Classicをサポートするデバイスの出荷台数は緩やかに減っていき、BLE(Bluetooth Low Energy)が成長をけん引する。Sabin氏はBluetooth Classicについて「Bluetooth Classicを採用している極めて小規模な市場は存在するものの、BLEもしくはBluetooth ClassicとBLEのデュアルモードが、以前はBluetooth Classicが使われていたユースケースの多くで採用されるようになっている」と説明した。
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