NVIDIAは2021年5月27日(米国時間)、米NERSC(National Energy Research Scientific Computing Center)に設置したスーパーコンピュータ(スパコン)「Perlmutter(パールマターのように発音)」に、NVIDIAのハイエンドGPU「A100」が採用されたことを発表した。
NVIDIAは2021年5月27日(米国時間)、米NERSC(National Energy Research Scientific Computing Center)に設置したスーパーコンピュータ(スパコン)「Perlmutter(パールマターのように発音)」に、NVIDIAのハイエンドGPU「A100」が採用されたことを発表した。
Perlmutterは、HPE(Hewlett Packard Enterprise)の「Cray Shasta」スパコンプラットフォームをベースにしたもので、6159基のA100が搭載されている。NVIDIAによれば、A100を搭載したシステムとしては「世界最大」だという。なお、CPUにはAMDの「EPYC」が搭載されている。
PerlmutterはFP16/FP32の混合精度において約4EFLOPS(エクサフロップス)のAI(人工知能)処理性能と、FP64の精度で約120PFLOPS(ペタフロップス)の演算性能を実現する。NVIDIA Accelerated ComputingでLead Technical Marketing Managerを務めるDion Harris氏によると、120PFLOPSの演算性能は、2020年11月に発表されたスパコンの性能ランキング「TOP500」において第5位に相当するという。
Harris氏は、Perlmutterの後には、数年以内に、より高いAI演算性能を持つ「Leonardo」「Alps」といったスパコンが開発されることも紹介し、AI処理性能において「エクサスケール(EFLOPSの規模で処理をする)の時代」が到来していることを示唆した。
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