SEMIによると、2021年第1四半期(1〜3月)の半導体製造装置(新品)世界総販売額は、235億7000米ドルとなった。前期(2020年第4四半期)に比べ21%の増加、前年同期(2020年第1四半期)に対しては51%増と大幅に伸長した。
SEMIは2021年6月2日(米国時間)、2021年第1四半期(1〜3月)の半導体製造装置(新品)世界総販売額が、235億7000米ドルになったと発表した。前期(2020年第4四半期)に比べ21%増加し、前年同期(2020年第1四半期)に対しては51%増と大幅伸長となった。
SEMIは、日本半導体製造装置協会(SEAJ)と共同で、それぞれの会員企業から集めたデータを集計し、世界半導体製造装置市場統計(WWSEMS:Worldwide Semiconductor Equipment Market Statistics)として発行している。この中から、2021年第1四半期における地域別半導体製造装置の販売額を発表した。
このレポートによると、地域別販売額で最も大きい市場になったのが韓国。73億1000万米ドルで、前期比82%も増加した。これにより、四半期ベースの販売額で中国や台湾市場を抜いてトップになった。これに続くのは中国。59億6000万米ドルで、前期に比べ19%の増加である。台湾は同17%増加の57億1000万米ドルになった。
上位3地域以外は、前期に比べマイナス伸長となった。日本は前期比で14%減の16億6000万米ドル、北米は同15%減の13億4000万米ドル、その他地域が同6%減の10億2000万米ドル、欧州は同39%減と大きく落ち込み、5億8000万米ドルになった。
これらの結果から、半導体製造能力や製品供給の面で、上位3地域の影響力はますます高まることになりそうだ。
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