TSMCは、3nm以降のイノベーションには、新しいトランジスタ構造と材料が必要だと述べる。
同社は、従来のプロセスに比べて銅の結晶粒径を7倍以上に大きく成長させる新しいアニールプロセスにより、バックエンドのインターコネクトのブレークスルーを実現したと主張する。TSMCによると、このプロセスは配線抵抗を約30%低減し、インターコネクトの微細化の範囲を拡大するという。
TSMCは、InFOの提供も拡張している。TSMCは、2021年後半にもスマートフォン向けの「InFO B」を認定する計画だ。Info Bは、厚さが450μm以下で、最大135mm2のサイズのモバイルSoC(System on Chip)を搭載できる。同社は、最も厳しいフォームファクター要件を満たすために、14×14mmのInFOパッケージを用意しているという。
TSMCはさらに、「InFO oS(InFO on Substrate)」も提供中だ。InFO oSは、「CoWoS R」「CoWoS L」同様に、HPC(High Performance Computing)のアプリケーションに向ける。
WoW(Wafer on Wafer)とCoW(Chip on Wafer)についてもアップデートがあった。CoWについては、2021年までに7nmプロセスのウエハーを利用する「N7-on-N7」を、2022年には5nmウエハーを使用する「N5-on-N5」を認定する計画だ。WoWについては、ディープトレンチキャパシター(DTC)にロジックを統合することを目指す。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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