米Seagate Technologyと米Western Digitalの、2021会計年度(2021年6月期)の業績を紹介する。
ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)と米Western Digital(以降はWDと表記)は、2021会計年度(2021年6月期)の業績を公表した。公表日は同年度第4四半期の業績発表と同じで、Seagateが7月21日(四半期業績の記事)、WDが8月4日(四半期業績の記事)である。なお両社は、前年の7月から本年の6月までを会計期間と定めている。
始めはSeagateの年度業績を説明していこう。Seagateの売上高は前年比1.64%増の106億8100万米ドル、営業利益(GAAPベース)は同14.8%増の14億9200万米ドルである。増収増益となった。粗利益率(GAAPベース)は27.3%で、前年から0.3ポイント上昇した。売上高営業利益率は14.0%で、前年と比べて1.6ポイント増えた。
過去5年におけるSeagateのストレージ事業を振り返ると、大容量HDD製品(マスキャパシティ品)が売り上げに占める割合が高まっている。5年前の2016会計年度(2016年6月期)には、マスキャパシティ品がSeagateの売り上げに占める比率は28%、HDD製品の売り上げに占める比率は30%と少なかった。それが2021会計年度(2021年6月期)には、Seagateの売り上げに占めるマスキャパシティ品の比率は59.6%とほぼ6割に達した。HDD製品の売り上げに占めるマスキャパシティ品の比率は65%に上昇した。
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