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» 2021年09月21日 11時30分 公開

「SIGGRAPH 2021」、装着者の目を表示すぐHMDなど2度目のバーチャル開催(2/2 ページ)

[Kevin Krewell,EE Times]
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NVIDIAのGTC基調講演メイキングやFacebook Reality LabsのVRヘッドセット

 しかし、2021年のSIGGGRAPHでちょっとした驚きだったのが、NVIDIAが同社のOmniverse(デジタルツインを構築するための工業デザイン/技術向けのメタバース)を、2021年初めに行った自社イベント「GTC(Graphic Technology Conference)」の基調講演でどのように適用したかについて発表したデモだ。

 同社は、GTC基調講演のメイキングに関する30分間のビデオの中で、同社のCEO(最高経営責任者)であるJensen Huang氏の自宅のキッチンを、完全なデジタルツインで実現してみせた。同氏はこれを、新型コロナウイルス感染症のパンデミック発生以来、さまざまな基調講演の中で使用している。開発チームによると、キッチン全体を、見えない部分も含めてモデル化したことにより、キッチンを一時的にバーチャル上で完全に分解したり再び構築し直したりすることが可能だという。さらに、Huang氏本人のデジタルツインも作成している。人体モデルのモデリングと複数のスキャンを組み合わせ、役者に体の動きを再現させることで、バーチャルのHuang氏を実現したという。バーチャルのHuang氏は、2021 GTC基調講演に1時間ほど登壇した。

動画はJensen Huang氏のデジタルツインについて説明のある部分の直前から開始

 中でも特に変わった研究を行っていたのが、Facebook Reality Labsだ。ビデオでは、装着者の目の3D画像を、VR(仮想現実)ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の“外側”に表示する、「リバースパススルー」型のVRヘッドセットを作成している(つまり装着者の目が、周囲の人から見える)。HMDを装着した人と周囲の人との間に、より自然なインタラクションを生み出すことにある。

Facebook Reality LabsのVRヘッドセットは、ヘッドマウントディスプレイの外側に着用者の目を表示する

 このディスプレイは、VR画像とバーチャルな装着者の目の両方に、薄いマイクロレンズアレイを使用している。装着者の目は3Dソフトウェアでモデル化され、視線はヘッドセット内のIRカメラ(赤外線カメラ)で撮影。自然に見えるようテクスチャーやカラーリングが施されている。この研究はまだ初期段階で、まだ少し不気味に見えるが、VR HMDの外側に”ぎょろぎょろした人工の目”を取り付けるよりはマシだろう。

 カンファレンスの様子は数百本の動画で見ることができ、オンデマンドコンテンツは2021年10月29日まで提供される。展示会に参加できなかった人も、登録すれば最新のグラフィックス技術や最新技術を使った革新的なプロジェクトの情報を入手できる。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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