半導体製造装置、四半期ベースで過去最高額に:SEMIが2021年Q2販売額を発表
SEMIによると、2021年第2四半期(4〜6月)の半導体製造装置(新品)世界総販売額は前期(2021年第1四半期)に比べ5%増え、248億7000万米ドルとなった。四半期の販売額としては過去最高だという。
SEMIは2021年9月7日(米国時間)、2021年第2四半期(4〜6月)の半導体製造装置(新品)世界総販売額が248億7000万米ドルになったと発表した。前期(2021年第1四半期)に比べ5%増え、前年同期(2020年第2四半期)に比べると48%の大幅増加となった。四半期の販売額としては過去最高だという。
SEMIは、日本半導体製造装置協会(SEAJ)と共同で、それぞれの会員企業から集めたデータを集計し、世界半導体製造装置市場統計(WWSEMS)として提供している。このデータに基づき、2021年第2四半期の地域別販売額について、その概要を発表した。
2021年第2四半期における地域別販売額で、再び最大市場になったのが中国。前期比で38%増加し、82億2000万米ドルとなった。これに続く韓国は前期比9%減の66億2000万米ドル、台湾は前期比12%減の50億4000万米ドルで、いずれもマイナス伸長になった。前年同期に比べると大幅な伸びを示しており、中国は79%増、韓国は48%増、台湾は44%増である。
半導体製造装置(新品)の地域別四半期販売額(単位:10億米ドル) 出典:SEMI
上位3地域以外では、日本が前期比7%増の17億7000万米ドル、北米は同25%増の16億8000万米ドル、その他地域は同18%減の8億4000万米ドル、欧州は同22%増の7億1000万米ドルになった。
- 2021年4〜6月ウエハー世界出荷面積、過去最高に
2021年第2四半期(4〜6月)の世界シリコンウエハー出荷面積が35億3400万平方インチとなり、四半期ベースの出荷面積として過去最高を記録した。SEMIが発表した。
- 世界半導体製造装置、2022年に1000億米ドル超へ
SEMIが世界半導体製造装置の年央市場予測を発表した。半導体製造装置(新品)の2022年世界販売額は、1000億米ドル規模に達し、過去最高を更新する見通しとなった。
- 2021年の半導体新工場着工数19件、22年も10件の計画
SEMIは2021年6月22日(米国時間)、半導体工場に関する予測レポート「World Fab Forecastレポート」の最新版を公開し、2021〜2022年の着工を予定する半導体新工場建設計画が世界で29件あることを明らかにした。
- 自動車業界と半導体業界はIC需要予測でもっと連携を
エレクトロニクスサプライチェーンは、さまざまな弱点を抱えているため、調達のエキスパートでさえ、その複雑な問題に悩まされることが多い。自動車業界は2021年初頭から、車載用マイコンをはじめさまざまな半導体チップが不足するという、半導体ライフサイクルの非常事態に直面している。
- 米政府、半導体のR&Dに520億ドル投入へ
2021年6月8日(米国時間)、米国上院が520億米ドルを国内の半導体研究/製造に割り当てるという画期的な法案を可決した。それにより、米国による半導体製造の“国内回帰”の取り組みへの焦点は下院へと移った。
- 半導体製造装置、前年同期比で51%増と大幅伸長
SEMIによると、2021年第1四半期(1〜3月)の半導体製造装置(新品)世界総販売額は、235億7000米ドルとなった。前期(2020年第4四半期)に比べ21%の増加、前年同期(2020年第1四半期)に対しては51%増と大幅に伸長した。
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