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自宅から締め出されて体感したフェールセーフの重要さモノづくり総合版メルマガ 編集後記

突然ですが、皆さんは自分の家から締め出されたことはありますか?

» 2021年10月01日 12時00分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]

 この記事は、2021年9月30日に発行した「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたコラムの転載です。

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自宅から締め出されて体感したフェールセーフの重要さ

 突然ですが、皆さんは自分の家から締め出されたことはありますか?

 私は、家から鍵を持ち出し忘れて、締め出されるケースが年に1〜2回のペースであります。

 鍵がないばかりに、自分の家なのに入れない……。玄関前で途方に暮れていたりすると、通りすがりの人に怪しい目で見られたり……。何とも言われぬむなしさ、情けなさに襲われます。

 大抵の場合、鍵を持っているであろう家人の帰宅をどこかで待てば済むことにはなるのですが、年末に飲んで夜半すぎに帰宅するも家人は寝てしまいインターフォンを押せど、電話をすれど、全く反応がなく、仕方なく30分ほど歩いたところのマンガ喫茶で夜を明かすということもありました。

 最悪のケースでは、家族と一緒に新幹線で2時間ほどの実家に帰省し、私以外の家族を実家に残して、先に仕事のために自宅へと戻ってきたケース。自宅の扉は妻が閉めたが故に私は鍵を持ち合わせていないことに、仕事始めの前日の深夜に、正月飾りがかかる自宅の扉の前で初めて気づいたのでした。

 「扉の向こうに、私の鍵があるのに……、ああ……」

 すさまじい無力感に襲われつつ、どこか窓は開いていないか探してみたり、ガラス窓を割って入ろうかと真剣に悩んでみたり……。結局、電話越しに妻に思いっきり罵倒されつつ、解錠サービスを呼ぶよう指示され、1時間ほど寒空の下で待って到着した解錠サービスの方によって扉は開いたのでした(うん万円の出費とともに……)

 こうした数々の苦い失敗にもかかわらず、鍵を持たずに外出して締め出されるというパターンを繰り返しているわけです。

 そんな私にとって救世主が現れました。スマートロックシステムです!

 説明するまでもないでしょうが、Bluetooth等々を介してスマートフォンで解錠できるスマートロックシステム、鍵(物理鍵)を持って出掛けることのできない私にはうってつけ。たまにスマホでさえ家において出掛けてしまうこともありますが、自宅から締め出される確率はグンと減るはずです。

 というわけで、長年スマートロックという救世主を物色し続けてきました。どれもまだまだお高く、手が届かなかったのですが、最近になって1万円を切るような価格の後付けスマートロックも登場し、ようやく半年ほど前に導入。コロナ禍で外出機会がほとんどないものの、快調にドアを開け閉めしてくれていました。

 ところがです!

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