xEV戦略に関しては、バッテリー式電動自動車(BEV)への移行が急速に加速しており、「48Vによる10〜20%のCO2削減ではもはや不十分」と強調した。また、参入障壁が低いことから、新規自動車メーカーや新規参入者が増加。ハイスピードかつローコスト文化となっている市場動向や、SiC(炭化ケイ素)、GaN(窒化ガリウム)パワー半導体の採用加速、ワイヤレスBMS(バッテリーマネジメントシステム)の需要拡大といった技術動向に言及。
こうした環境に対して同社は、12インチウエハーでのIGBT製造や、ファウンドリーへの製造委託によるコスト削減と顧客の拡大、SiC、GaNパワーデバイスの活用、DialogのBLE活用によるワイヤレステクノロジーの展開、ウィニングコンビネーションの拡充といった戦略を進めるとしている。
なお、Dialog買収によるシナジーの具体的な例は下図の通りで、複数のウィニングコンビネーションが実現している。
同氏は、「今後、ウィニングコンビネーションを拡大し、顧客の開発期間短縮、コスト削減に貢献していく。Dialogが入ったことで、アナログがかなり拡充された。これをもって攻めに転じる。特にxEV、ADAS、E/Eアーキテクチャのゲートウェイという3本柱の伸びが非常に高いので、ここに焦点を当ていく」と語った。
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