三菱ケミカルは、半導体封止材・電子材料向け特殊エポキシ樹脂の生産能力を増強するため、福岡事業所(福岡県北九州市)に新たな生産拠点を設ける。2023年4月より商業生産を始める予定。これによりエポキシ樹脂の生産能力は約3割増強される。
三菱ケミカルは2021年12月、半導体封止材・電子材料向け特殊エポキシ樹脂の生産能力を増強するため、福岡事業所(福岡県北九州市)に新たな生産拠点を設けると発表した。2023年4月より商業生産を始める予定。これによりエポキシ樹脂の生産能力は約3割増強されるという。
エポキシ樹脂は塗料や接着剤、半導体封止材など幅広い用途で用いられている。高耐熱で低溶融粘度、低吸水といった特長を持つ同社の特殊エポキシ樹脂は、半導体封止材として高い評価を得ているという。
同社は現在、三重事業所(三重県四日市市)でエポキシ樹脂の量産を行っているが、旺盛な需要増への対応とサプライチェーンの強化に向けて、新たな製造拠点を設けることにした。福岡事業所での生産はグループ会社の新菱が請け負うことになっている。半導体市場は今後も拡大する見通しから、エポキシ樹脂について生産能力のさらなる増強も検討していく方針である。
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