三菱ケミカル、ドイツでクリーンルーム棟を新設 : 半導体精密洗浄事業の拡大に向け
三菱ケミカルは、ドイツにあるグループ会社「Cleanpart ドレスデン」の敷地内にクリーンルーム棟を新設し、半導体の洗浄能力を増強する。投資額は約1000万ユーロで、2022年末に稼働予定。
三菱ケミカルは2021年11月、ドイツにあるグループ会社「Cleanpart ドレスデン」の敷地内にクリーンルーム棟を新設し、半導体の洗浄能力を増強すると発表した。投資額は約1000万ユーロで、2022年末の稼働を予定している。
Cleanpart ドレスデンは、主にドイツ東部の顧客を中心に、半導体の精密洗浄サービスを提供している。半導体需要は世界的に高水準で推移しており、顧客が半導体を効率よく生産できるよう、サポート体制を強化するのが狙い。
新設するクリーンルーム棟には、最新の洗浄設備や、洗浄工程における廃棄物削減に向けた環境配慮型の設備を導入する予定である。
Cleanpartドレスデンの外観 出所:三菱ケミカル
AI技術を活用、材料開発を少ない実験回数で実現
物質・材料研究機構(NIMS)と旭化成、三菱ケミカル、三井化学および、住友化学は、強度や脆さといった材料物性を機械学習で予測する時に、少ない実験回数で高い予測精度を実現できるAI(人工知能)技術を開発した。材料の構造から得られる情報を有効に活用することで可能にした。
量子技術の産業化を加速、日本企業11社が協議会設立
東芝、富士通、トヨタ自動車などの民間企業11社は2021年5月31日、量子技術の研究開発と社会実装の加速を目指す協議会「量子技術による新産業創出協議会」の設立発起人会を開催した。
量子コンピュータ実機で有機EL発光材料の性能予測
三菱ケミカルと日本IBM、JSRおよび、慶應義塾大学の研究プロジェクトチームは、量子コンピュータ実機を用いて有機EL発光材料の励起状態を高い精度で計算することに成功した。
GaN単結晶基板量産に向け、室蘭で実証実験を開始
日本製鋼所は、日本製鋼所M&Eの室蘭製作所構内に、窒化ガリウム(GaN)単結晶基板を量産するための実証設備を導入し、三菱ケミカルと共同で実証実験を行う。実験結果を踏まえて、2022年度初頭より4インチGaN単結晶基板の供給を始める予定である。
ウエハー出荷面積、2024年まで旺盛な成長続く
SEMIは、半導体向けシリコンウエハーの出荷面積を予測した。2021年は前年に比べ13.9%増加し、過去最高の約140億平方インチとなる見込み。さらに、2024年までは旺盛な成長が続くと予想した。
欧州が欧州半導体法「European Chips Act」の策定へ
欧州委員会委員長であるUrsula von der Leyen氏が2021年9月15日(現地時間)、一般教書演説の中で、「European Chips Act(欧州半導体法)」の策定に関する発表を行った。中国政府が半導体イノベーションに数十億米ドル規模の資金を投じていることや、米国議会が半導体の戦略的価値について合意に達したことなどを受け、EUは、主体的な最先端技術の実現を目指す法案を策定し、競争に参入していく考えを表明した。
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