SamsungはCES 2022において、新しいスマートテレビのラインアップを発表した。2022年第2四半期に発表予定の新型モデルは、新しい“ゲーミングハブ”機能を搭載するという。このゲーミングハブは、同社のスマートテレビメニューの専用機能として、Googleの「Statia」やNVIDIAの「GeForce NOW」のようなクラウドゲーミングライブラリを備える予定だという。先月、NVIDIAはLGの2021年webOSスマートTVでクラウドゲーミングサービスのβ版を開始した。
NVIDIAはまた、AT&Tとの提携により、GeForce NOWをモバイル機器に提供することも発表している。NVIDIAのGeForce担当上級バイスプレジデントであるJeff Fisher氏は、「このパートナーシップは、いくつかのエンドマーケットにおける5G(第5世代移動通信)の拡大と影響力の増大を強調するものだ。5Gの急速な拡大は、低遅延のクラウドゲーミングをあらゆる場所で実現する可能性を提供する」と述べている。
NVIDIAは、「NVIDIA Studio」や「NVIDIA Omniverse」など、メタバースに進出するためのサービスや技術も数多く紹介している。NVIDIAのRTX GPUアーキテクチャ上に構築されたStudioは、レイトレーシング、シミュレーション、AIのためのハードウェアアクセラレーションを提供する。また、このプラットフォームには、200以上の主要アプリケーションの高速化に使用されているNVIDIAのハイエンドビデオプロセッサも含まれている。
Omniverseプラットフォームは現在、GeForce RTXスタジオのクリエーターに一般的に提供されている。このプラットフォームによって開発者は、Audio2Face、Machinima、Kaolinなどの複数のアプリケーションで3Dワークフローをコラボレーションおよび高速化することができる。
Pixarがオープンソースで公開している、3Dシーングラフ形式およびその形式を扱うプログラム群「Universal Scene Description」を使用することで、Omniverseプラットフォームは、アプリケーション開発者がソフトウェア開発パートナーからの40以上のツールを3Dデザインプラットフォームに接続する機能を提供する。
NVIDIAは、Omniverse Nucleus CloudやEpicのMetaHumanをサポートするAudio2Faceのアップデート、Omniverse Machinimaライブラリの新しいアセット、3Dマーケットプレースからの無料のデジタルアセットなど、Omniverseプラットフォーム内の新機能も発表している。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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