出雲村田製作所、新生産棟の建設開始:積層セラコンの需要に対応
村田製作所は2022年3月8日、生産子会社の出雲村田製作所が、イワミ工場(波根)で新生産棟の建設を同年3月24日に開始すると発表した。総投資額は約120億円で、積層セラミックコンデンサーの中長期的な需要に対応できる体制の構築を目指す。
村田製作所は2022年3月8日、生産子会社の出雲村田製作所が、イワミ工場(波根)で新生産棟の建設を同年3月24日に開始すると発表した。総投資額は約120億円で、積層セラミックコンデンサーの中長期的な需要に対応できる体制の構築を目指す。
新生産棟は鉄骨造の地上4階建てで、建築面積は6313m2、延床面積は2万2120m2。2023年4月に完成する予定だ。
イワミ工場(波根)の新生産棟のイメージ。画像右側の「muRata」のロゴが入っているのは既存の生産棟で、新設されるのは、画像左側の部分となる。2棟は接しているように見えるが、独立した建物(広報部)とのこと[クリックで拡大] 出所:村田製作所
なお、生産能力について同社広報は「生産拠点別では特に公表していない」とし、「ただし、ここ数年、村田製作所の中長期戦略の一環として、生産能力を毎年10%程度増強してきた」と付け加えた。
- 村田製作所の新中計、「戦略投資」に2300億円
村田製作所は2021年11月15日、会社説明会をオンラインで実施し、2022〜2024年度までの中期経営計画および2030年に向けた長期ビジョンについて説明した。同社は2024年度までに売上高2兆円、営業利益率20%以上、ROIC20%以上の達成を目指す。また今回、環境対策への投資や差異化技術の獲得、リスク対策、ITインフラなどへの長期的視点の投資となる「戦略投資」を新設。3年間で計2300億円を投じる予定だ。
- 村田製作所、2021年度上期は増収増益
村田製作所は2021年10月29日、2022年3月期(2021年度)上期(2021年4〜9月)の決算を発表した。同社の2021年度上期売上高は、前年同期比20.8%増の9081億円、営業利益は同68.9%増の2279億円、純利益は同68%増の1678億円と、増収増益を達成した。
- 使用電力の100%を再エネに、村田製作所の工場で「初」
村田製作所は2021年10月12日、脱炭素化の取り組みの一つとして、同社生産子会社の金津村田製作所(福井県あわら市)の使用電力を100%再生可能エネルギー(再エネ)とすることを発表した。工場に導入した太陽光発電システムと蓄電池ユニットおよび、再生可能エネルギー由来の電力調達を組み合わせることで100%を達成する。
- 村田製作所、RF回路の省電力技術を持つEta Wirelessを買収
村田製作所2021年9月3日、RF回路の省電力化技術を有する米国Eta Wirelessを買収した、と発表した。村田製作所は「これまでRF回路向け電子部品で培ってきた設計技術とEta Wirelessが有する『Digital ET』技術とのシナジー効果により、さらに優れたRF製品の提供を目指す」としている。買収額は1.5億米ドル(約165億円)だ。
- 野洲事業所の新生産棟完成、村田製作所
村田製作所は2021年2月9日、同社の野洲事業所(滋賀県野洲市)の敷地内で建設を進めていた新生産棟が完成し、同日に竣工式を行ったと発表した。
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