ヒロセ電機とザイン、光高速絶縁伝送分野で協力 : 少ない配線で長距離の光伝送を実現
ヒロセ電機とザインエレクトロニクスは、光アクティブコネクター(AOC)の分野で協力し、少ない配線で長距離の光高速絶縁伝送を可能にするソリューションを提供していく。
ヒロセ電機とザインエレクトロニクスは2022年3月、光アクティブコネクター(AOC)の分野で協力し、少ない配線で長距離の光高速絶縁伝送を可能にするソリューションを提供していくと発表した。
光伝送による筐体間接続に向けて、ヒロセ電機は光アクティブコネクター「BF4Mシリーズ」や「BF4-IR2シリーズ」、光防水コネクター「SW20シリーズ」などの製品を用意している。一方、ザインエレクトロニクスは、シリアルトランシーバーLSI「THCS25xシリーズ」を供給している。
これらの製品を活用すると、離れた電子機器間で信号の伝送を高速に行うことができる。具体的には、THCS25xシリーズで最大35ビットの双方向信号を差動2ペアのシリアル信号に変換する。この電気信号を、BF4Mシリーズで光信号に変換し、LCアダプター部で絶縁を行う。そして、2ペアのLCハーネスを用い接続先へ光信号を伝送する。受信した光信号はBF4MシリーズやTHCS25xシリーズを用いて電気信号に戻す仕組みだ。筐体間の伝送距離は最大100mまで対応できるという。
THCS25xシリーズとBF4Mシリーズを用いた接続例 出所:ヒロセ電機、ザインエレクトロニクス
両社は、今回のソリューションをカメラや画像検査装置、産機ロボット、プロダクションプリンター、パワーアナライザー、半導体実験装置といった用途に提案していく。
USB4のデータ転送距離を延ばすリドライバーIC
ザインエレクトロニクスは、USB4のデータ転送距離を延ばすことができる小型リドライバーIC「THCE20RD2U11」を開発、サンプル出荷を始めた。チップ面積は従来の類似製品に比べ約半分だという。
i.MX 8Mファミリ向けの4K、PDAF対応カメラを製品化
ザインエレクトロニクスはこのほど、組み込みプロセッサ「i.MX 8Mファミリ」に対応した4Kカメラキット「THSCM101」を発売した。
車載カメラ4台からの動画像を1チップで受信
ザインエレクトロニクスは、最大4台のカメラで撮影されたフルHD、毎秒60フレームの動画像を、1チップで受信できる高速インタフェースV-by-One HSの新製品「THCV244A-QP」を開発し、量産を始めた。車載カメラや監視カメラなどの用途に向ける。
4K、高速AF対応の産業用カメラを“UVCカメラ”で実現
ザインエレクトロニクスは2021年6月、4K画質、位相差検出オートフォーカス(PDAF)に対応し産業用途で使用可能なUVC(USB Video Class)カメラキット「THSCU101」を製品化したと発表した。既に通販サイトであるDigi-Keyで販売を開始し、価格は約2万8000円。
日本向けファームウェア搭載の5G通信モジュール
ザインエレクトロニクスグループのキャセイ・トライテックは、日本市場に適合するファームウェアを搭載したSIMCom Wireless Solution製5G通信モジュール2製品の販売を始めた。
ラズパイ〜カメラ間をプラグ&プレイで延長するキット
ザインエレクトロニクスは2021年3月、プログラミングや設定作業なしに、シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」(通称:ラズパイ)とカメラモジュールの伝送距離を10メートルを超える程度まで延長できるキットソリューションを開発。オンライン通販サイトのDigiーKeyなどでの発売を開始した。販売想定価格は約60米ドル。
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