SEMIは、200mm半導体ファブ生産能力を発表した。200mmファブ装置に対する投資は高水準で推移しており、2024年末までに200mm半導体ファブの生産能力は過去最高の月産690万枚に達する見通しである。
SEMIは2022年4月11日(米国時間)、200mm半導体ファブ生産能力を発表した。200mmファブ装置に対する投資は高水準で推移しており、2024年末までに200mm半導体ファブの生産能力は過去最高の月産690万枚に達する見通しである。
SEMIは、330以上にも及ぶファブとラインの情報を収録した「200mm Fab Outlookレポート」を発行している。同レポートは2013年から2024年までの12年間をカバーしており、今回はその最新レポートに基づき発表した。
200mmファブ装置に対する投資額は、2021年に53億米ドルまで上昇した。それでも、工場の稼働率は依然として高水準にあり、2022年の投資額も49億米ドルに達する見通し。さらに2023年の投資額は30億米ドル以上になると予測されている。その内訳は、ファウンドリーが54%を占め、ディスクリート/パワーが20%、アナログが19%と続く見込み。
これらの投資により、200mm半導体ファブの生産能力は2024年末までに月産690万枚規模となる。2020年の初めに比べて21%の増加(月産120万枚の増加)となる。
SEMIのプレジデント兼CEOを務めるAjit Manocha氏は、「5G(第5世代移動通信)や自動車、IoTデバイスといった用途向けに増加するアナログ、パワー、ディスプレイドライバーIC、MOSFET、マイコン、センサーなどのデバイス需要に対応し、2020年から2024年の5年間で25の新規200mmラインが加わるだろう」とコメントした。
なお、2022年における200mm半導体ファブ生産能力の構成比率は、全世界で50%以上がファウンドリーである。そして、アナログの19%、ディスクリートの12%と続く。地域別シェアでは、中国が21%と最大で、日本が16%、台湾と欧州/中東がそれぞれ15%となっている。
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