SEMIは、2021年の世界半導体製造装置(新品)販売額を発表した。2020年に比べ44%増加し、過去最高の1026億米ドルになった。地域別では、4年連続の成長になる中国が2020年に続き最大市場になった。
SEMIは2022年4月12日(米国時間)、2021年の世界半導体製造装置(新品)販売額を発表した。2020年に比べ44%増加し、過去最高の1026億米ドルになった。地域別では、4年連続の成長になる中国が2020年に続き最大市場になった。
SEMIと日本半導体製造装置協会(SEAJ)は共同で、会員企業が提出したデータを集計し、月次レポート「世界半導体製造装置市場統計(WWSEMS)」を発行している。この中には「ウエハープロセス用処理」「組み立ておよびパッケージング」「テスト」「その他前工程(マスク/レチクル製造装置、ウエハー製造装置、半導体製造装置用関連装置)」の装置が含まれている。
世界半導体製造装置の販売額を地域別にみると、最大市場の「中国」は2020年に比べ58%増加し、296億米ドルになった。2位は「韓国」で同55%増の250億米ドル、3位は「台湾」で同45%増の249億米ドルになり、上位地域が大きく伸ばした。これ以外では「欧州」が前年比23%増、「北米」は17%増になった。「東南アジア諸国を含むその他」地域は79%増と大幅に拡大した。
装置別の販売額は、「ウエハープロセス用処理装置」が44%増加、「その他前工程装置」は22%増である。「組み立ておよびパッケージング装置」は全ての地域で大きく伸びて87%増になり、「テスト装置」は30%増加した。
SEMIのプレジデント兼CEOを務めるAjit Manocha氏は、「2021年に半導体製造装置販売額が記録した44%という成長率は、世界の半導体産業が積極的に生産能力を拡大していることを反映している」とコメントした。
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