横河計測は、光ファイバー試験器「AQ7280 OTDR」シリーズとして新たに、3種類のOTDRユニットと光スイッチボックス「AQ3550」の販売を始めた。光ファイバーの素線やケーブルの評価試験用途に向ける。
横河計測は2022年8月、光ファイバー試験器「AQ7280 OTDR」シリーズとして新たに、3種類のOTDR(Optical Time Domain Reflectometer)ユニットと光スイッチボックス「AQ3550」の販売を始めた。光ファイバーの素線やケーブルの評価試験用途に向ける。
AQ7280 OTDRシリーズは、本体とOTDRユニットで構成される。新たに開発したOTDRユニットは「AQ7286A」と「AQ7286H」および、「AQ7286J」の3種類である。これらの製品は、国際電気標準会議(IEC)の国際標準規格「IEC60793-1-40」に準拠し、標準で波長公差は15nm、オプションで±10nmを実現している。
AQ3550は、光ファイバーを12本まで同時に接続できるMPOコネクターを出力ポートに採用した。これにより、測定したい光ファイバーを事前に接続しておけば、AQ7280本体のタッチパネル上で測定対象に切り替えるだけで、12本の光ファイバーを連続測定することが可能になった。
従来は、OTDRに接続できる光ファイバーが1本のみであった。このため多芯ケーブルの評価試験を行うときには順次付け替える必要があった。AQ3550を用いることで、接続作業などに要する負荷を軽減でき、評価作業の時間短縮も可能となる。
価格(税別)は組み合わせるOTDRユニットによって異なり、AQ7280本体とACアダプターにAQ7286Aを組み合わせると100万円から、AQ7286Hの場合は125万円から。AQ7286Jの場合は205万円からになっている。AQ3550は55万円。
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