村田製作所、チタン酸バリウム製造に向けた合弁設立へ:石原産業/富士チタン工業と合意書締結
村田製作所は2022年9月16日、石原産業および、石原産業の完全子会社である富士チタン工業との3社で、積層セラミックコンデンサーなどに使用するチタン酸バリウムの製造を行う合弁会社の設立に向けた基本合意書を締結したと発表した。今後、合弁契約の締結を目指して協議と検討を進めていく予定だ。
村田製作所は2022年9月16日、石原産業および、石原産業の完全子会社である富士チタン工業との3社で、積層セラミックコンデンサーなどに使用するチタン酸バリウムの製造を行う合弁会社の設立に向けた基本合意書を締結したと発表した。今後、合弁契約の締結を目指して協議と検討を進めていく予定だ。
酸化チタンやチタン酸バリウムを製造、販売する富士チタン工業は、村田製作所のサプライヤーの1社である。IT機器の発展や自動車の電装化などにより、積層セラミックコンデンサーのさらなる需要拡大が見込まれる中、チタン酸バリウムの重要性が増している。3社は、合弁会社設立に向けた基本合意書を締結し、チタン酸バリウムの生産能力の向上を目指す。
合弁会社の詳細については、現在3社で協議中で、正式に決定しだい公表する予定だ。合弁契約締結日は未定だが、合弁会社設立は2023年春ごろになるとする。
石原産業は、酸化チタンを軸とする無機化学分野と、農薬を軸とする有機化学分野における化学工業製品の製造、販売を行う企業で資本金は434億円。富士チタン工業の資本金は19億円。両社とも大阪市に本社を構える。
- 出雲村田製作所、新生産棟の建設開始
村田製作所は2022年3月8日、生産子会社の出雲村田製作所が、イワミ工場(波根)で新生産棟の建設を同年3月24日に開始すると発表した。総投資額は約120億円で、積層セラミックコンデンサーの中長期的な需要に対応できる体制の構築を目指す。
- 村田製の22年Q1決算、スマホ減速で減益に
村田製作所は2022年7月28日、2023年3月期(2022年度)第1四半期の決算報告を行った。売上高は、前年同期比0.7%減の4367億円、営業利益は同15.7%減となる886億円だった。
- 使用電力の100%を再エネに、村田製作所の工場で「初」
村田製作所は2021年10月12日、脱炭素化の取り組みの一つとして、同社生産子会社の金津村田製作所(福井県あわら市)の使用電力を100%再生可能エネルギー(再エネ)とすることを発表した。工場に導入した太陽光発電システムと蓄電池ユニットおよび、再生可能エネルギー由来の電力調達を組み合わせることで100%を達成する。
- 京セラ、鹿児島国分工場内に新工場棟を建設
京セラは2022年8月、積層セラミックコンデンサー(MLCC)の生産能力増強や技術開発力の強化などに向け、鹿児島国分工場内に「第5-1-2工場」を建設すると発表した。新工場棟は2024年5月に稼働の予定。
- TDKが北上工場に新棟建設、MLCCの生産体制を強化
TDKは2022年5月10日、積層セラミックコンデンサー(MLCC)の生産能力を強化するため、TDK エレクトロニクスファクトリーズの北上工場(岩手県北上市)の敷地内に、新たに製造棟を建設すると発表した。
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