応用分野別の売り上げを見ていこう。WDは売り上げを3つの分野に分けて公表している。すなわち、「クラウド(Cloud)」(パブリックあるいはプライベートのクラウド向け)、「クライアント(Client)」(直接販売、あるいは代理店経由の販売によるOEM向け)、「コンシューマー(Consumer)」(リテールそのほかの販売チャンネルによる一般消費者向け)、の3つである。
「クラウド」分野の売上高は前四半期比(前期比)2%減、前年同期比32%減の12億500万米ドルである。全体の売り上げに占める比率は43%と前期から4ポイント増加した。エンタープライズ向け大容量HDDの出荷は増加したものの、フラッシュ応用品の出荷が減少したことによって前期比は全体でマイナス成長となった。前年同期比の大幅減には、HDDとフラッシュ応用品の出荷がともに減少したほか、フラッシュ応用品の価格低下が響いた。
「クライアント」分野の売上高は前四半期比(前期比)10%減、前年同期比44%減の9億7500万米ドルである。全体の売り上げに占める比率は35%で前期と変わらない。フラッシュ応用品の価格低下と、PC向けクライアントSSDとHDDの出荷減が前期比と前年同期比の減少を招いた。
「コンシューマー」分野の売上高は前四半期比(前期比)22%減、前年同期比29%減の6億2300万米ドルである。全体の売り上げに占める比率は22%で、前期から4ポイント低下した。前期比では季節要因によってリテールのHDDとフラッシュ応用品の出荷が減少した他、フラッシュ応用品の価格低下が販売金額を押し下げた。
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