「レベル3」を実現した車両が公道を走行するためには、関連法の改正が国内では必要だった。2020年4月に法整備が完了したことで、日本でも「レベル3」の自動運転を提供する素地が整っていた。
そして2021年3月には本田技研工業(ホンダ)が、世界で初めて「レベル3」の運転自動化システム搭載車両として認可を受けた高級セダン「レジェンド」を発売した。運転自動化システム「Honda SENSING Elite」を開発し、搭載している。
ホンダは「レベル3」の販売で得た知見などを元に、次世代の運転自動化システム「Honda SENSING 360」を開発しており、2023年〜2024年に実用化する予定だ(参考:ホンダの2022年12月1日付ウェブサイト)。
あらかじめ限定された領域(運行設計領域(ODD:Operational Design Domain))を前提として運転操作の全てをシステムが担う「レベル4」は、海外が先行する形で実用化が始まっている。日本は法整備が進んでおらず、無人での公道走行は現時点では実用化できない。車両のシステムとしては「レベル4」でも、実際の運用では運転者が乗車する必要がある。
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