Micron Technologyは2023年7月、生成AI(人工知能)などの用途に向けて、1.2Tバイト/秒のメモリ帯域幅と、24Gバイトの容量を実現したHBM3 DRAM「HBM3 Gen2」のサンプリング出荷を開始したと発表した。
Micron Technology(以下、Micron)は2023年7月26日(米国時間)、生成AI(人工知能)などの用途に向けてHBM3 DRAM「HBM3 Gen2」のサンプリング出荷を開始したと発表した。現在Micronで最先端のDRAMプロセスとなる1βノードを適用し、広島工場(広島県東広島市)で生産する。量産開始は、2024年第1四半期を予定している。
HBM3 Gen2は、1βノードを適用することで高速/大容量を実現した。メモリ帯域幅は1.2Tバイト/秒、ピン当たりの帯域幅で9.2Gビット/秒(bps)と、競合の既存のHBM3に比べて50%高速化したという。ダイ当たり24GビットのDRAMを8層(8個)積層し、11×11mmのパッケージで24Gバイトの容量を実現した。
パッケージでは、既存の競合品に比べてTSV(シリコン貫通ビア)の数を2倍にするとともに、D2D(ダイツーダイ)のインターコネクトを25%縮小。ノイズ耐性を強化し、SI(Signal Integrity)およびPI(Power Integrity)の向上にも注力したとする。これにより、電力当たりの性能は、Micronの前世代品に比べて2.5倍向上している。
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