3nmプロセス採用の「Mac」用自社製プロセッサの第3世代「M3」ファミリーが発表されたイベントでの、最大のサプライズでした。
この記事は、2023年11月2日に発行した「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたコラムの転載です。
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2023年10月30日(米国時間)、Appleがオンラインの新製品発表会「Apple Event」を開催しました。今回、日本時間では31日午前9時の開始となっていて、お仕事があるとなかなかリアルタイムで見るのは難しい時間帯だったかもしれませんが、動画はその後Web上で公開されていますので、チェック済みの方も少なくないと思います。今回のイベントの発表、皆さんはどのような感想を持たれたでしょう。
今回の目玉となったのはもちろん、「Mac」用自社製プロセッサの第3世代「M3」ファミリーでした。発表されたのは「M3」「M3 Pro」「M3 Max」の3種類で、3nm世代の製造プロセスをPC向けとして初採用した製品となっています。
Appleは初代のM1シリーズでは5nmプロセスを採用。前世代のM2シリーズでは4nmプロセスに移行するかと期待されていたものの、結局5nmプロセスを継続していました。今回のM3シリーズも3nmプロセス採用が有力視されていましたが、一時は歩留まりの悪さから発売延期もうわさされるなど、その動向が注目されていました。結局、「A17 Pro」搭載のiPhone 15 Proシリーズ発表の翌月となる今回、A17 Proに続く、3nmプロセス採用製品として発表されることとなり、Appleはイベントで「3nmプロセス技術では、最新の極端紫外線リソグラフィ装置を用いて、髪の毛の断面ほどの大きさに200万個を組み込めるほどの極小トランジスタを製造できる」などと、技術の進化をアピールしていました。
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