生成AIゾーンを新設、300社が出展する「Edge Tech+ 2023」の見どころ : 自動車用ソフトウェア専門企画も (2/2 ページ)
EdgeTech+ 2023では、合計150本のカンファレンスを開催予定だ。カンファレンスのテーマは4つに大別する。ソフトウェアファーストやクラウドネイティブといった事業変革のためのトピックスを扱う「EdgeTech+」、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関する事例などを紹介する「DX」、AIやIoT(モノのインターネット)、ワイヤレスなどエッジテクノロジーに関するトピックスを取り上げる「EdgeTech」、そしてオートモーティブソフトウェアエキスポ内で開催される「Automotive」だ。
EdgeTech+ 2023のカンファレンス委員長を務める山田敏行氏は、カンファレンスの内容について「生成AIに関連するキーワードが増えていることが印象的だ。例えば『ChatGPTをどう使うか』だけではなく『ChatGPTはどう動いているのか』といった技術的な深い話も聞ける、他にはない機会になる」と自信を見せた。
「EdgeTech+ 2023」基調講演の内容[クリックで拡大] 出所:JASA
説明会では、組み込み業界の発展と国内産業の競争力向上に貢献する製品やサービスを表彰する「EdgeTech+ AWARD 2023」の受賞企業も発表した。金属の筐体に取り付けた状態でも高い性能を実現できる無線アンテナ「メタシンクアンテナ」(スタッフ)や、腐食性ガスや液体、粉じんに接したり囲まれたりした厳しい環境で使える産業用コンピュータ「Sealed Edge」(ファナティック)などが受賞した。同アワードの審査委員長も兼務した山田氏は「組み込み領域でも個性的な技術が登場したほか、オートモーティブ領域でも賞に該当する技術があり、受賞企業の選出には悩んだ。面白いアワードになったと実感している」とコメントした。
会期中、会場中央のセンターステージでは受賞企業によるスペシャルピッチが行われる。
「EdgeTech+ AWARD 2023」受賞企業によるスペシャルピッチのタイムテーブル[クリックで拡大] 出所:JASA
エッジデバイスの設計を支援する製品やデモを披露、アヴネット
エレクトロニクス商社のアヴネットは「EdgeTech+ 2023」に初出展する。「Edgeデバイスのスマートな開発設計をサポート」というテーマのもと、AMDやNXP Semiconductors、onsemi、ローム、STMicroelectronicsといった主要サプライヤーの製品ポートフォリオや事例を含むソリューションを展示する。
「エッジのデジタル化」を実現するCOM-HPCモジュール、コンガテック
コンガテックは、「EdgeTech+ 2023」(2023年11月15〜17日/パシフィコ横浜)に出展し、「エッジのデジタル化」を実現するためのコンピュータ・オン・モジュールやファンレスのエッジサーバを展示する。ブース番号は「B-L10」。
電力性能が「世界最高水準」のAIプロセッサ、PFNが実働デモを初展示
Preferred Networks(PFN)は「CEATEC 2023」にて、AI(人工知能)/基盤モデル向けの省電力プロセッサ「MN-Coreシリーズ」を展示した。同シリーズは「CEATEC AWARD 2023」のアドバンストテクノロジー部門で準グランプリを受賞している。
電極材料の改良で長寿命化、小型高容量密度の全固体電池
太陽誘電は「CEATEC 2023」(2023年10月17〜20日/幕張メッセ)に出展し、チップ型の全固体電池を展示した。独自開発の正極材/負極材の改良によって、容量密度は50mAh/cm3超を実現した。
脳の錯覚でゲーム機に革新、重さまで伝わるハプティクス技術
村田製作所は「CEATEC 2023」に出展し、ゲーム機などに利用できるハプティクスデバイスや、生産/流通管理に利用できる透明IDタグを展示した。
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