トレックス・セミコンダクターは2023年11月6日、車載用LDOレギュレーターの新製品「XD6239シリーズ」を発表した。車載カメラやセンサーなど、小型モジュールでの使用を想定する。
トレックス・セミコンダクター(以下、トレックス)は2023年11月6日、車載用LDOレギュレーターの新製品「XD6239シリーズ」を発表した。車載カメラやセンサーなど、小型モジュールでの使用を想定する。入力電圧は最大6V、出力電流は最大300mAだ。
車載機器の電圧制御に使用されるLDOレギュレーターには、高温環境で安定して動作することが求められる。XD6239シリーズは動作温度範囲が−40〜+125℃で、車載部品の信頼性規格「AEC-Q100」ではGrade1に準拠する。AEC-Q100 Grade1相当のLDOレギュレーターは、トレックスでは初めてだ。また、チップ温度が高温になった際にIC動作を停止するサーマルシャットダウン機能を備えている。
LDOレギュレーターの性能としては、入力電圧のリップルノイズを除去する能力であるPSRR(電源電圧変動除去比:Power Supply Rejection Ratio)も重要となる。XD6239シリーズのPSRRは75dBで、トレックスの製品群の中でも最も高い値だ。これにより、出力電流変動時の過渡応答も高速化した。
小型モジュールでの使用を想定することから、小型パッケージとなっている。リードつきのSOT-25(2.9×2.8×1.3mm)、SOT-89-5(4.5×4.6×1.6mm)に加え、より高密度での実装が可能なリードレス品のDFN1010-4C(1.0×1.0×0.6mm)を展開する。
XD6239はすでに量産中で、参考価格は1個当たり88円。
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