2023年第3四半期における半導体製造装置(新品)の世界総販売額は、256億米ドルとなった。前年同期(2022年第3四半期)に比べ11%減少し、前期(2023年第2四半期)に比較すると1%の減少である。
SEMIは2023年11月30日(米国時間)、半導体製造装置(新品)の2023年第3四半期における世界総販売額が、256億米ドルになったと発表した。前年同期(2022年第3四半期)に比べ11%減少し、前期(2023年第2四半期)に比較すると1%の減少である。
SEMIは、日本半導体製造装置協会(SEAJ)と共同で、会員企業から提出されたデータを集計し、世界半導体製造装置市場統計(WWSEMS)として、月次で販売額のデータを提供している。
これによると、2023年第3四半期における地域別販売額のトップは中国で、110億6000万米ドルとなり、前期比46%増と大きく伸長。前年同期に比べても42%増加するなど、極めて高い伸びとなった。
これに続くのは韓国で、販売額は38億5000万米ドルとなった。しかし、前期に比べ32%と大きく減少、前年同期でも19%減少した。さらに台湾の販売額は37億7000米ドル。前期比で34%減少、前年同期で比べれば48%減となり、大きく落ち込んだ。
SEMIのプレジデント兼CEO(最高経営責任者)を務めるAjit Manocha氏は、「2023年第3四半期の製造装置販売額の落ち込みは、チップ需要の軟化によるもの。中国は成熟ノード技術に対して強い需要と購買力を示している。これは業界の長期的な回復力と成長の可能性を表すものである」と、コメントした。
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