半導体チップの高密度3次元積層を加速するハイブリッド接合:福田昭のデバイス通信(442) 2022年度版実装技術ロードマップ(66)(2/2 ページ)
ハイブリッドボンディングでは、2枚のウエハーの位置合わせ(重ね合わせ)精度が極めて重要である。電極の位置合わせ誤差は100nm以下が要求される。
位置合わせ誤差(重ね合わせ誤差)は以下の4つの成分の合計で決まる。位置の相対的なずれ、回転、伸縮、その他、である。はじめの3つは、ウエハーのボンディング装置で補正をかける。最後の1つは、ウエハープロセスとボンディング装置の両方から最小化する。
ウエハー積層の位置合わせ(アラインメント)誤差の定義。横方向(x方向)と縦方向(y方向)の誤差で定義する。相対的なずれ(translation)、回転(rotation)、伸縮(scaling)、その他(residual)の4つの誤差要因をモデル化し、合計する[クリックで拡大] 出所:JEITA Jisso技術ロードマップ専門委員会(2022年7月7日に開催された完成報告会のスライド)
2022年の時点で量産に使われるハイブリッド接合の位置合わせ誤差は150nmとされる。10年後の2032年には、誤差は半分以下の70nmに減るとロードマップでは予測する。
ウエハー積層の位置合わせ(アラインメント)誤差ロードマップ(2022年〜2032年)[クリックで拡大] 出所:JEITA Jisso技術ロードマップ専門委員会(2022年7月7日に開催された完成報告会のスライド)
⇒(次回に続く)
⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.