多少の不便さも、たまにはよいものだなと思います。
この記事は、2024年4月30日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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「ステイホーム」の号令のもと、ビジネスも娯楽も何でもできる限りオンラインに移行していた日々はすっかり終わりました。オンライン/オフラインのハイブリッドへとさらに移行したり、オフラインのみに戻ったりという「フィジカル回帰」も一段落ついたようです。
ビジネスの場面では「何でもオンラインのままが楽だった」という意見も多く目にします。在宅ワークに慣れてこの春郊外に引っ越し、その直後に出社勤務が再開になったと嘆く知人もいました。業務内容や個人の事情によって在宅ワークのほうがよい場合があるのは事実だと思いますし、在宅ワーク環境の整備に限らず、デジタル化によって利便性が上がることは疑いようもありません。
一方で「非デジタル」に特有の利点というのも存在すると思います。分かりやすいのがコミュニケーションについてで、例えば、若手の私からすると出社時は上司や先輩に相談未満のちょっとした質問などをしやすい気がしますし、他部署の社員と少し言葉を交わせるのもオフィスにいるときならではのことです。通勤電車の混雑など不便な点もありますが、原則出社しての勤務に切り替える企業があるのも理解できます。
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