「後扉熱交換器(RDHX:Rear Door Heat Exchanger)」の仕組みをもう少し詳しく説明しよう。サーバによって温められた空気はサーバの背面からファンを通して放出される。この温風をRDHXは受け取り、冷却水(あるいは冷却液)によって冷風に変え、RDHX背面のファンから送出する。
「後扉熱交換器(RDHX:Rear Door Heat Exchanger)」の構造と動作[クリックで拡大] 出所:Supermicroが国際学会Hot Chips 2024のチュートリアルで講義した「Thermal Techniques for Data Center Compute Density」のスライドから RDHXの内部で温められた冷却水はサーバルーム外部の冷却液分配器(CDU:Coolant Distribution Unit)を通じて冷却水循環器(Chiller)に至る。温水は蒸発冷却塔やドライクーラーなどによって冷水に変換される。
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ラックサーバのデータセンターを支える空冷技術
サーバの主なフォームファクター
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3端子貫通型フィルタの接続方法と実装レイアウト
チップ抵抗器の小型化が過度な温度上昇を招く(前編)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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