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伝送速度50Gbps、車載光通信方式の実証実験に成功完全自動運転向け光ネットワーク(2/2 ページ)

» 2024年10月08日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]
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MTTF(平均故障時間)は50年以上

 システム信頼性も高い。100Gbpsの容量でMTTF(平均故障時間)は50年以上となる。また、新規に開発した光ファイバーと電源線の一括配索ハーネス「FASPULS」で配線を行えば、伝送速度50Gbps以上の高速通信に対応でき、100Gbps以上の容量に拡張することも可能だという。

左はシリコンフォトニクスMD光回路、右上は光モジュールとその拡大図、右下は10Gbps光変調波形と電気受信波形 左はシリコンフォトニクスMD光回路、右上は光モジュールとその拡大図、右下は10Gbps光変調波形と電気受信波形[クリックで拡大] 出所:慶應義塾大学
FASPULSの概要 FASPULSの概要[クリックで拡大] 出所:慶應義塾大学

 SiPhONを応用した車載光ネットワークの実証実験では、マスター装置と4台のゲートウェイ装置間において、2台の4Kカメラで撮影した映像信号(各10Gbps)と、周辺監視レーダーおよび、LiDARの低速データを同時に送信し、低遅延でエラーフリーの伝送が行えることを確認した。しかも、4Kカメラで撮影した情報は、SiPhONを介して画像処理装置に伝送すると、物体や交通標識を認識した結果がリアルタイムで表示された。

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