業界の大物が結集 半導体エコシステム構築に注力するインド : 国内で設計のAIチップも (2/2 ページ)
Ola Krutrim 半導体開発部門担当エンジニアリングディレクター Sambit Sahu氏
インドのAI(人工知能)企業Ola Krutrimは2024年夏、フルスタックAI機能を提供するためのロードマップを発表した。このロードマップは基本モデルとクラウド、シリコンで構成されている。その中には3つのチップのほか、CPUやAIチップ、プラットフォーム、システム開発に向けたArm/Untether AIとの戦略的パートナーシップの締結なども含まれている。またOla Krutrimは、AIおよび汎用機能を備えたKrutrimクラウドを発表しているほか、インドの開発者コミュニティーをターゲットに、より低コストで製品を製造するための幅広い専用AIサービスも提供している。
同社によると、この半導体ロードマップは、「技術的主権を獲得し、海外のIP(Intellectual Property)に依存しない」というインドの願望を実現するためのものだという。同社のチップは、AI向けの「Bodhi」と、汎用コンピュータ向けの「Sarv」、エッジ向けの「Ojas」からなり、最初のチップは2026年に最先端ノードで製造する予定だとしている。同社の半導体開発部門担当エンジニアリングディレクターを務めるSambit Sahu氏は、米国EE Timesのインタビューの中で、「現在、大手ファブとの間で話し合いを進めているところだ」述べる。またOla Krutrimは、2028年に「Bodhi 2」の発表を予定しているという。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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