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AI光コンピューティング向け光半導体技術を開発VCSELドライバーに適用

ザインエレクトロニクスは、AI光コンピューティングに向けた光半導体技術「ZERO EYE SKEW」を開発した。データサーバに応用すれば、超高速通信を極めて低い電力消費かつ低遅延で実現できるという。

» 2025年03月25日 12時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

光通信用DSPなしで2Tバイト/秒の高速通信を実現

 ザインエレクトロニクスは2025年3月、AI光コンピューティングに向けた光半導体技術「ZERO EYE SKEW」を開発したと発表した。データサーバに応用すれば、超高速通信を極めて低い電力消費かつ低遅延で実現できるという。

 ZERO EYE SKEW技術は、次々世代通信規格「PCI Express7.0」での活用を視野に入れて開発した。この技術を用いれば、光通信用DSPが不要となり、消費電力を大幅に抑えることが可能となる。

 例えば、開発した技術をVCSELドライバーに適用しPAM通信でデータ伝送すれば、PCI Express6.0では1Tバイト/秒(64レーン時)、PCI Express7.0では2Tバイト/秒(64レーン時)という高速通信を、光通信用DSPなしで実現した。また、通信速度2Tバイト/秒時の消費電力は80%、遅延時間は90%もそれぞれ削減することが可能になるという。

ZERO EYE SKEW技術を用いた波形特性(左)と、同技術を用いていない特性波形(右)[クリックで拡大] 出所:ザインエレクトロニクス

 なお、ZERO EYE SKEW技術を用いることで、アイパターン開口が斜めにズレる現象が抑制され、高い信号品質が維持されることも確認している。

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