ザインエレクトロニクスが、消費電力が小さく低遅延を実現した次世代PCI Express向け光半導体を開発し、データセンター市場に進出すると発表した。
ザインエレクトロニクスは2024年6月、消費電力が小さく低遅延を実現した次世代PCI Express向け光半導体を開発し、データセンター市場に進出すると発表した。第1弾としてPCI Express 6.0に対応したマルチモードAOC(アクティブ光ケーブル)ソリューションを、第2弾ではPCI Express 7.0に対応したソリューションをそれぞれ開発し、市場に投入していく。
次世代PCI Expressの光伝送に向けては、シリコンフォトニクス技術を活用した方式や、DSPを活用したVCSELドライバー方式などが検討されている。ただ、これらの方式では使用する外部変調レーザーやDSPの消費電力が大きいことや、デジタル処理に伴う遅延が生じることなど、情報伝送の高速化において課題があった。
同社が提供する光半導体チップセットは、VCSEL(垂直共振器型面発光レーザー)ドライバー方式でありながら、DSPによるデジタル処理が不要となる。光通信モジュール内だけでなくエンドポイントのASICからもDSPを完全に削除できるという。
このため、他の方式に比べ消費電力は50%以上も削減でき、遅延時間も約90%削減できる見通し。こうした性能改善によって、データセンター内におけるデータ伝送時の電力削減とAI(人工知能)処理速度向上を可能にした。
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