シャープは2025年3月31日、アオイ電子(香川県高松市)との間でシャープ三重事業所第1工場(三重県多気町)の売買契約を締結した。アオイ電子は半導体後工程の生産ライン構築を進め、2027年度の本格稼働を目指す。
シャープは2025年3月31日、アオイ電子(香川県高松市)との間でシャープ三重事業所第1工場(三重県多気町)の売買契約を締結したと発表した。売却額は非公開だ。
シャープは事業を家電製品を中心とする「ブランド事業」と電子機器などの「デバイス事業」に分類している。現在同社はデバイス事業のアセットライト化の方針のもと、未利用/低利用工場の活用や売却、他社協業による事業展開を進め、ブランド事業を中心とした体制に事業構造の転換を図っていて、今回の売却はその一環だ。
三重事業所第1工場の延床面積は約6万m2、うち生産エリアは約2万4000m2。アオイ電子は同工場の建物や施設を活用して半導体後工程の生産ライン構築を進め、2027年度の本格稼働を目指すとしている。
今後シャープは、中小型ディスプレイ事業を担う子会社のシャープディスプレイテクノロジーを通して三重事業所でのアオイ電子の生産ライン構築に協力する。さらに、隣接する三重事業所第2工場の譲渡も検討していくという。
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