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14Wの半導体レーザーで害虫を自動駆除、シャープCEATEC 2024(1/2 ページ)

シャープは「CEATEC 2024」で、半導体レーザーを用いた害虫駆除ソリューションや屋外設置に対応した大型電子ペーパーディスプレイ「ePoster」を展示した。

» 2024年10月17日 11時30分 公開
[浅井涼EE Times Japan]

 シャープは「CEATEC 2024」(2024年10月15〜18日、幕張メッセ)で、半導体レーザーを用いた害虫駆除ソリューションや屋外設置に対応した大型電子ペーパーディスプレイ「ePoster」を展示した。

害虫を自動追跡して高出力レーザーで駆除

 シャープは半導体レーザーの用途拡大の一環として、農業への応用を目指している。ブースでは、害虫駆除や除草への利用を想定した14Wの高出力レーザーモジュールの試作品を展示した。同モジュールは以前から開発を進めているものだが、ことしは光学設計の改善により小型軽量化に成功したという。

害虫駆除向け高出力レーザーモジュールの試作品。左が2023年、右が2024年に開発したもの 害虫駆除向け高出力レーザーモジュールの試作品。左が2023年、右が2024年に開発したもの[クリックで拡大]

 現在、蛾やバッタといった害虫を追跡し、自動でレーザーを照射することで駆除するシステムを検討しているという。農薬を使用しないため、土壌への悪影響がないほか、害虫に耐性がつくことも避けられる。

レーザーを利用した害虫駆除の様子(提供:シャープ)

 シャープは、害虫駆除以外に、除草や害鳥避けにも同技術の応用を目指しているという。

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