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PLP対応の高精度実装装置を開発 チップレットを後押し精度±0.8μmで熱圧着実装が可能

東レエンジニアリングは、大型ガラスパネルをベースとしたパネルレベルパッケージ(PLP)に対応できる高精度実装装置(ボンダー)「UC5000」を開発、2025年4月より販売する。

» 2025年04月01日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

SEMI規格準拠の515×510mm、600×600mmパネルに対応

 東レエンジニアリングは、大型ガラスパネルをベースとしたパネルレベルパッケージ(PLP)に対応できる高精度実装装置(ボンダー)「UC5000」を開発、2025年4月より販売すると発表した。

UC5000の外観[クリックで拡大]出所:東レエンジ UC5000の外観[クリックで拡大]出所:東レエンジ

 半導体デバイスの高機能化が進む中、複数の半導体チップを1つのパッケージに集積するための「チップレット」技術が注目されている。この実現に向けてはこれまで、シリコンウエハーをベースとしたウエハーレベルパッケージが主に用いられてきた。ただ、基板のさらなる大型化や製造効率という観点から、今後はガラスパネルの導入が注目されている。

 ガラスパネルは、サイズの大型化や角型サイズに対応できるからだ。ただ、シリコンウエハーに比べると、「反りが大きく搬送が難しい」「装置内における熱の制御や膨張・収縮を考慮しながら、高い精度で実装しなければならない」など、課題もあった。

 東レエンジはこれまで、「熱圧着(TCB)実装装置」や「大型パネル用ブリッジチップ搭載装置」などを開発し、多くの納入実績を持つ。今回は、これらの装置で培った技術をベースに、大型ガラスパネルにおける課題を解決した。

 UC5000は、SEMI規格に準拠した515×510mmおよび、600×600mmという大型パネルに対応でき、TCBで±0.8μmという高い精度でチップ実装を行うことができるという。

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