Intelは2025年4月24日(米国時間)、2025年第1四半期(1〜3月)の業績を発表した。売上高は126億6700万米ドルで、純損失は8億2100万米ドルだった。赤字幅は前年同期から約2倍に拡大した。
Intelは2025年4月24日(米国時間)、2025年第1四半期(1〜3月)の業績を発表した。
売上高は126億6700万米ドルで、前年同期比で0.4%減少した。粗利益率は同5.9ポイント減の39.2%だった。いずれも期初に発表した予想を上回っていて、これについてIntelは「予想を上回る『Xeon』の売り上げに支えられた」としている。純損失は8億2100万米ドルで、前年同期の3億8100万米ドルの損失から約2倍に拡大した。
2025年3月にIntelのCEOに就任したLip-Bu Tan氏は「第1四半期は正しい方向への一歩だった。シェア拡大と持続的な成長への軌道に戻るためには、即効性のある方法はない」「エンジニアが優れた製品を開発できるよう支援しながら、実行力と業務効率向上に向けて行動している。顧客の声に耳を傾け、必要な変革を行って、原点に立ち返る」としている。
なお、Tan氏は「『最高のリーダーは最小限の人員で最大限の成果を上げる』という哲学を強く信じている」として、第2四半期に人員削減を開始することを明らかにした。
事業セグメントごとに見ると、Client Computing Group(CCG)は売上高が76億米ドル、営業利益が24億米ドル、営業利益率が30.9%だった。販売数量の増加によって予想通りの結果になったという。
Data Center and AI Group(DCAI)は売上高が41億米ドル、営業利益が6億米ドル、営業利益率が13.9%だった。ハイパースケーラーのAI向けCPUの販売などによって予想を上回った。
ファウンドリー事業は、売上高が47億米ドル、営業損失は23億米ドルだった。構造的なコスト改善を行ったが、「Intel 18A」ベースの製品立ち上げに伴う初期費用と相殺されたという。
Tan氏はファウンドリー事業について「長年の経験から、プロセス技術と製造能力だけでは不十分だと知っている。ファウンドリー事業は信頼を原則とした顧客サービス事業だ。顧客ごとに異なる設計ツールや方法論、設計スタイルを認識する必要がある。独自の手法を持つ多様な顧客がIntelのプロセス技術を容易に利用できるよう、EDAツールとベストプラクティスを迅速に導入している」とした。
第2四半期の業績予想は、売上高が112億〜124億米ドル、総利益率が36.5%。売上高は第1四半期と比べ、2〜12%の減少を見込む。
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