2025年第1四半期(1〜3月)における半導体製造装置(新品)の世界総販売額は、前年同期比21%増の320億5000万米ドルとなった。前期比だと5%の減少となるが、SEMIによれば「この動きは通常の季節変動」という。
SEMIは2025年6月、2025年第1四半期(1〜3月)における半導体製造装置(新品)の世界総販売額が320億5000万米ドルであったと発表した。前年同期比で21%の増加となる。前期比だと5%の減少となるが、SEMIによれば「この動きは通常の季節変動」という。
SEMIは日本半導体製造装置協会(SEAJ)と共同で、各会員企業から提出されたデータを集計し、世界半導体製造装置産業の月次販売額をまとめた統計レポート「世界半導体製造装置市場統計(WWSEMS)」を発行している。今回の詳細なデータはWWSEMSで提供される。
SEMIのプレジデント兼CEOを務めるAjit Manocha氏は「2025年の世界半導体装置市場は堅調にスタートした。AIブームが引き続きファブの拡張や装置の販売をけん引している。地政学的な緊張、関税変動や輸出規制を巡る不確実性に対しても回復力を示している。SEMIは各国政府と積極的に連携し、製造装置を含め数十億米ドル規模となるファブ設備投資と先端製造業の長期的成功を支えるには、政策の安定性が不可欠であることを提唱している」とコメントした。
2025年第1四半期の世界半導体製造装置販売額を地域別に見ると、中国市場が102億6000万米ドルで、前年同期比で18%減、前期比でも5%減となった。これに対し韓国市場は76億9000万米ドルで、同様に48%増、24%増となった。
2025年第1四半期に最も高い成長率を示したのが台湾市場である。販売額は70億9000万米ドルで、前年同期比は203%増、前期比でも26%増といずれも大きく伸ばした。日本市場は21億8000万米ドルである。前年同期比では20%増加したが、前期比では18%の減少となった。
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